【医療】糞便移植「うんこを水に溶かして体内に入れる」単純さが強み
突然の腹痛に襲われ、慌ててトイレを探す。健康な人でも経験することだが、それが1日何回も、しかも毎日だったらたまったものではない。そのような症状を引き起こす「潰瘍性大腸炎」で、この国の宰相は一度は職を辞したほどだった。その患者の救世主となるのは、なんと「他人のうんこ」かもしれない。健康な人から糞便を提供してもらい、それを水に溶かした後に大腸内視鏡やチューブ、カプセルを使って患者の腸内に移植する「糞便移植」の臨床研究が進んでいるからだ。