【経済】困りモノの量的緩和「出口論者」 メンツを失ったか、儲けたい面々
2005年1~6月に開かれた日銀金融政策決定会合の議事録が公表された。量的緩和縮小をめぐる議論があったことがわかるが、当時、政権内でその状況やその後の量的緩和終了の経緯を見ていたものとして、感慨深いものがある。05年4月5、6日の会合では、当時の福間年勝委員が、いわゆるペイオフの全面的解禁を受けて「金融政策の正常化に向けた第一歩を踏み出すことが重要だ」と発言し、市場に供給する資金の額を縮小すべきだとの「出口論」を提案した。