【社会】時給200円で働かされている人も 障害者に「経済的虐待」
厚生労働省は27日、昨年度1年間に職場で虐待を受けた障害者が501件483人だったと発表した。低い賃金で働かせるなどの「経済的虐待」が約8割の419件と最多だった。調査は障害者虐待防止法に基づき毎年実施。2014年度、家族や自治体から通報されたのは、985事業所で前年度と比べ27・1%増えた。これまで808事業所に関する調査を終えたが、各地の労働局が虐待と認定したのは299事業所の501件で、国が定めた最低賃金を下回る給与しか支払わないなどの経済的虐待が最も多く、約8割が知的障害者だった。