【社会】“廃虚化”する軍用墓地、「歴史遺産」として残せるか…遺族高齢化で分岐点
戦後70年が過ぎ、戦没者らを祭る軍用墓地のあり方が問われている。管理する人がおらず、雑草が生い茂り墓碑が倒れるなど荒廃の進む墓地がある一方、ボランティアらの協力で維持管理された墓地もあり、遺族が減ったことで慰霊そのものの形も変わろうとしている。軍用墓地はどうあるべきか。各地の取り組みを追った。◆老朽化激しく
昨年12月24日、和歌山市議会の議員ら約20人が市内の森林公園内にある「深山(みやま)陸軍墓地」を視察し、墓碑に手を合わせて清掃などを行った。