【企業】王将FS 取締役会で不適切取引の報告書、30分で回収 問題認識、共有されず
「餃子の王将」を展開する王将フードサービス(京都市)が約260億円に上る不適切な不動産取引を繰り返していた問題で、一連の取引を社内調査した報告書が平成25年の取締役会に提出された際、30分ほど回覧されただけで回収され、現社長の渡辺直人氏を含め役員の間で内容が共有されなかったことが30日、分かった。報告書にはハワイの不動産の転売など不適切な取引の具体的な事例が示されており、弁護士らでつくる同社の第三者委員会は「今後どうするか議論がなされないまま(前社長の射殺)事件が起きた。