【坂口至徳の科学の現場を歩く】脱毛症にも期待…世界初、iPSから皮膚ほぼ再生 理研CDB、マウスで成功
2016.4.4 16:00
皮膚は全身を覆って体を守る大切な器官だ。さらに、毛髪を生やす毛包、皮脂を分泌して体表を保護する皮脂腺、体内の水分を調節する汗腺といった複数の付属器官もあり、さまざまな重要な機能を持っている。それだけに、内部は複雑な立体構造をしている。大やけどなどの外傷を負った患者に、自分や近親者の皮膚を移植する治療が行われているが、再生医療で皮膚の組織をまるごと人工培養できれば、治療成績は格段に向上する。