サウジが原油目標価格帯を放棄、OPECの結束困難に 理事会で「OPECは死んだ」と宣言する理事も
石油輸出国機構(OPEC)は2日にウィーンで理事会を開き、長期的な戦略について協議したが、議論は紛糾。2人の関係者によるとある国の理事は憤まんを抑えきれずに「OPECは死んだ」と宣言する場面もあったという。もちろんOPECの前途に対する悲観論が出たのはこれが初めてではないし、最大の影響力を持つサウジアラビアは、加盟国がまとまって行動することが、2014年以降価格下落が続く原油市場に対処する最善の方法だとの見方を変えていない。