【社会】10mのマリア像受け入れ断念 世界文化遺産アピールに痛手 長崎県
南島原市の松本政博市長が「政教分離」を理由に受け入れを断った高さ約10メートルの木造マリア像について、松本市長から民間での受け入れ交渉を委託された地元の経済団体が、交渉を断念したことが分かった。像の作者の日展会員親松英治さん(82)=神奈川県藤沢市=が既に別団体への無償譲渡を決めたためだ。「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」が世界文化遺産への登録を目指す中、構成資産の原城跡(南島原市南有馬町)を広くアピールする「目玉」を逸する事態になった。