米大統領の不法移民に暫定的な滞在資格を与える移民改革頓挫 最高裁、差し止め判決覆さず
大統領権限を使って不法移民に暫定的な滞在資格を与えるオバマ米大統領の計画が23日、事実上頓挫した。計画実行を差し止めた下級審の判決を連邦最高裁での上告審で覆せなかった。就任以来、移民制度改革を掲げてきた大統領にとっては打撃になりそうだ。大統領は2014年11月、共和党の反対で移民制度改革をめぐる法案審議が進まないことにいら立ちを募らせ、1100万人超と言われる不法移民のうち、米国生まれの子供を持つ親ら500万人前後を自らの権限で強制送還の対象から外す計画を打ち上げた。