【特別天然記念物】トキ 最多39羽が巣立ち…今季の繁殖期終了
環境省は8日、国の特別天然記念物トキの今季の繁殖期が終了したと発表した。今季は53羽が孵化ふかし、39羽が巣立ちをして、いずれも過去最高だった。野生生まれ同士の親を持つ「純野生」のひなは6羽が巣立った。純野生のひなの巣立ちは42年ぶり。昨年は繁殖期に天候が荒れたが、今年は天候にも恵まれた。同省佐渡自然保護官事務所の広野行男首席自然保護官は「2008年から放鳥を始めて、野生で育ったトキも12年から生まれているので、自然界に慣れて繁殖活動の経験も積み上げられてきた」と話していた。