【社会】「尼寺」なのに男性僧、既婚・有髪・老人ホーム入所僧も…後継者不足で変わる「女の園」
誕生寺は尼寺の歴史があるが、現在は男性が住職を務めている=奈良市
全国の小規模寺院や尼寺(尼僧寺院)で後継者不足が深刻化している。剃髪(ていはつ)した伝統的な姿の尼僧が守ってきた寺院では住職らの高齢化が進み、奈良市内のある寺では女性の跡継ぎがいないため、現在は男僧住職が兼務しているケースも。著名寺院でも僧侶が少ないことから将来が懸念されているのが現状で、「尼僧はマザー・テレサのようであるべきでは」と、女性の視点で積極的な活動の展開を模索し始めた寺もある。