【社会】群馬大病院、過酷な勤務環境で二つの外科が手術数競う 死亡事故調査委 組織的な問題に言及
群馬大医学部付属病院で第2外科の男性医師による肝臓の腹腔(ふくくう)鏡や開腹手術を受けた患者が相次いで死亡した問題で、学外有識者でつくる医療事故調査委員会は30日、学長に報告書を提出する。調査では、▽腹腔鏡の導入直前の2009年度時点で男性医師による開腹手術の死亡が8例相次いだ▽腹腔鏡導入直後の死亡率が高かった▽手術中止を求める部下の声があった--などがあったにもかかわらず、いずれの段階でも組織として改善策が講じられなかった実態が明らかになった。