【社会】大阪人権博物館 閉館の危機… 差別と偏見研究、資料総数3万点
♦負の歴史、気づきの場
人権問題の資料には、両刃の剣となるものが多数ある。例えば、部落問題では古地図。被差別部落の位置が記され、そこから専門家は部落の歴史的位置づけを読み解く。しかし、所在地を明かすから悪用する人も出てくる。こういう取り扱いが難しい資料の収集・保存、展示・公開に重要な役割を果たしてきたのが、1985年に国内初の人権問題の博物館として、財団法人の運営で開館した「大阪人権博物館」(リバティおおさか、大阪市浪速区)だ。