【国際経済】アイルランド、26%成長=低税率魅力で企業転入 実態とかけ離れているとの声も
景気低迷が続く欧州連合(EU)の中にあって、アイルランドが2015年に26.3%の高い経済成長率を記録した。外国企業が低率の法人税に引き付けられてアイルランドに転入したことが主因だ。ただ、「26%という数値は経済実勢からかけ離れている」と疑いの声も上がり、物議を醸している。アイルランド中央統計局(CSO)などによると、多国籍企業が本社をアイルランドに移したり、設備や知的財産権などの資産をアイルランドの子会社に移転したりした結果、実質GDP(国内総生産)の算出に影響した。