【社会】「半年は難しいでしょう。余命はあと5か月です」 余命宣告の大半は「生存期間中央値」 患者の病状関係ない
「半年は難しいでしょう。余命はあと5か月です」──19年前にNPO法人『がんを学ぶ青葉の会』代表の松尾倶子さん(70)がスキルス胃がんと診断された際、医師から告げられた余命宣告だ。
その瞬間、当時51歳の若さだった松尾さんは頭の中に爆弾を落とされたような感覚に陥った。隣で聞いていた姉はショックで倒れ、夫はパニックで持っていたカバンの口の開け閉めをひたすら繰り返すばかりだったという。