【台風10号】9名死亡の高齢者施設「避難準備情報の意味知らず」 岩手県「氾濫危険水位を設定せず」 町「洪水マップ作成せず」
台風10号の豪雨で岩泉町乙茂の高齢者グループホーム「楽ん楽ん(らんらん)」(佐々木千代子所長)の入所者9人全員が死亡した問題で、国や県は、高齢者らを抱える施設に対し、避難計画を策定する際、「避難準備情報」への明確な対応を求めていなかったことが1日分かった。施設の運営者は同情報の意味を知らなかったといい、災害弱者を守るための仕組みが福祉の現場で浸透していなかったことが、被害を拡大させた可能性がある。