【企業】大赤字の三陽商会、バーバリーとの契約見直しに一縷の望み
「いや、あれはあのー、いろいろな総合的な判断で……」。岩田功・三陽商会社長は言いにくそうにしながらも、本誌直撃取材でとある計画の再開を口にした。その計画とは、本社新別館ビルの建設である。2015年6月末に英バーバリー社とのライセンス契約が終了してからというもの、三陽商会の業績は大きく低迷している。中期5カ年経営計画の取り下げも余儀なくされた同社は、新経営計画の「目指す方向性」を公表した昨年10月、同年2月に発表した新別館の建設を一時凍結すると表明していた。