【社会】「夫婦の同意確認、徹底を」 受精卵無断移植で学会
奈良市のクリニックで凍結保存された夫婦の受精卵が無断で別居中の妻に移植されたとして、夫が親子関係不存在の確認を求めて提訴した事案を受け、日本産科婦人科学会は4日、受精卵を移植する際は夫婦の同意を取得するよう定めた指針の遵守を呼びかけた。学会はクリニックの男性院長から事情を聴取。院長は、この妻が自身のクリニックで以前も受精卵を移植されて子供を産んでいたことや、夫の欄に署名のある同意書を示したことから、「夫の同意もあると思ってしまった」などと話したという。