【経済】「カネを生まない浜松工場」に730億円投資 JR東海〝30年の計〟
東海道新幹線を走る車両の「全般検査」を行うJR東海浜松工場で、作業のロボット化などを進めた新ラインが完成し、1月に稼働を始めた。2010年から進めてきたこの大規模リニューアルへの投資額は同社の年間利益の2割強、約730億円にも上る。安全運行を支えるための重要なメンテナンス拠点ではあるが、巨額の資金を投じるリニア中央新幹線の建設が進む中で、「利益を生み出すわけではない部門への思い切った投資」(広報)に踏み切った狙いはどこにあるのか-。