【和歌山砒素カレー事件】再審請求を棄却した和歌山地裁決定を「科学に対する挑戦だ」と批判
和歌山市で1998年に4人が死亡した毒物カレー事件で、殺人罪などで死刑が確定した林真須美死刑囚(55)の弁護団は3日、大阪市内で記者会見し、再審請求を棄却した和歌山地裁決定を「科学に対する挑戦だ」と批判した。同地裁は3月29日の決定で、林死刑囚の自宅などから見つかったヒ素と、混入に使われたとされる紙コップに付着したヒ素の同一性に関する当時の鑑定について、「一部は相当性を欠く」としながら、証拠を総合評価して確定判決は妥当と結論付けた。