【国際】ヒンドゥー至上主義、牛肉輸出大国インドに逆風
牛を神聖視するヒンドゥー教徒が8割を占めるインドは、実は牛肉輸出大国。少数派ながら約2億人いるイスラム教徒が産業を主に担ってきた。だが、ヒンドゥー至上主義団体出身のモディ首相が「1強」となりつつある政治状況を背景に、業界やイスラムへの反発が急速に広まっている。人口約2億人の最大州ウッタルプラデシュ州西部アリーガルにある牛肉メーカー、アラーナ社の食肉処理工場を訪ねると、後ろ脚をチェーンでつるされた牛から、脂肪分や骨がライン作業で手際よくそぎ落とされていた。