【日本郵政】M&A損失額は年賀状77億枚分 買収を決断した西室元東芝社長の責任問題には触れず
年賀はがきにして約77億枚分。日本郵政が豪物流子会社トール・ホールディングスの買収で被った損失、約4000億円は、日本人全体が出す年賀状の2年半分にあたる。携帯電話やインターネットの普及もあって年賀状の発行枚数は減り続けている。とはいえ約20万人のグループ社員が年末年始に特別体制を組んではがきを売り届けているわけで、こうした地道な努力の積み重ねで獲得した利益が投資の失敗で一瞬にして消えてしまったことに怒りを覚える。