【漁獲資源】クロマグロ保護策相次ぐ違反で骨抜きに 国際圧力高まる懸念も
資源量が減少する太平洋クロマグロの回復につなげようと政府が設けた資源保護策が、承認を得ずに30キロ未満の小型魚を取ったり、漁獲量規制を守らなかったりする違反操業が続出し、骨抜きとなっている。静岡県では今年2月、漁業者4人が無承認でクロマグロを約1・5トン漁獲していたことが水産庁の調査で発覚。規制を守り収入減となった沿岸漁業者らに不信感が募る一方、関係者の間には保護への取り組みが不十分だとして日本への国際的な圧力が強化されることへの警戒感も強まっている。