【鹿児島】鹿屋特攻隊員が、最後に機内で食べた菓子 海軍御用達の老舗が再現「彼らが最後に口にした菓子を遺族も味わって」
再現された菓子
太平洋戦争中、海軍鹿屋航空基地が置かれた鹿児島県鹿屋市にある菓子店「富久屋(ふくや)」が、特攻隊員向けに作っていた「タルト」と呼ばれる菓子を再現した。貴重だった砂糖を使い、出撃前の隊員に渡されていたという。毎年、追悼行事を営む女将(おかみ)の北村馨さん(77)は、「国や家族を思って亡くなった若者たちを思い出し、平和の尊さを考えるきっかけになれば」と話している。