【原発】完成間近の凍土壁…立ちはだかる梅雨「水との闘い」正念場 福島第1原発、建屋流入量の増加懸念
約1500本の凍結管を地中25~30メートルの深さに打ち込んでつくる凍土壁は、昨年3月から凍結を開始。原子力規制委員会は、地下水位が下がりすぎて建屋内の汚染水が外に漏れ出す逆転現象を警戒し、2、3号機の間の6~7メートルの1カ所を未凍結で残している。規制委の5月22日の検討会では、出席した福島県原子力総括専門員が「今の状態で多量の雨が降ると建屋流入量が増えるので、早く凍結すべきではという意見もある」として、梅雨を意識して早期の検討を要望。