【ロイター特別リポート】拡大するロヒンギャ武装勢力、ミャンマー混沌の裏側
Wa Lone and Antoni Slodkowski
ミャンマー北西部の紛争について約1年に及ぶ調査を終えたアナン前国連事務総長は先月24日、イスラム系少数民族ロヒンギャ武装勢力の暴動に対する同国治安部隊による過剰な軍事報復は、両者の対立をいっそう悪化させるだけだと警告した。この警告のわずか3時間後、同日午後8時過ぎに、ロヒンギャ反体制勢力の指導者アタ・ウラー氏は、支持者に対し、武器として使える金属製品をもって、人里離れたマユ山の麓に向かうよう促した。