【社会】座間9遺体の白石隆浩容疑者と小平義雄の共通点…「日本殺人巡礼」で浮かび上がる犯罪者心理
濃厚な一冊である。元フリーカメラマンでノンフィクション作家の八木澤高明氏が著した『日本殺人巡礼』(亜紀書房)には、20件ほどの事件が登場する。八木澤氏が各事件のルーツをたどり、殺人者の実相に迫ったのが同書だ。八木澤氏の巡礼は土地から土地を巡り、時代から時代を巡る。ページを捲って八木澤氏の巡礼をたどっていくと、その時代、その土地ゆえの犯罪が浮かび上がってくる一方で、時間や場所を超えた共通性も見えてくる。