【阪神・淡路大震災23年】「私が代わってやりたかった」 離れた娘の手、今も昨日のことのよう
6434人が犠牲になった阪神大震災は17日、発生から23年となった。雨の中、多くの人々の人生を一瞬で変えた午前5時46分、各地で追悼行事が営まれ、静かな祈りがささげられた。神戸市中央区の東遊園地には、阪神地域だけでなく、全国の被災地からも多くの遺族や関係者が訪れた。同市兵庫区の内職業、大石博子さん(68)は「慰霊と復興のモニュメント」で、高校1年だった次女朝美さん(当時16歳)の名前が刻まれた銘板をそっとなで、「私が代わってやりたかった」とこぼした。