【原発】放射線基準の「妥当性」検証 事故から7年で原子力規制委、食品も議論へ
国の放射線審議会の事務局を務める原子力規制委員会が、東京電力福島第1原発事故後に国が設けた放射線に関する基準の妥当性の検証に乗り出している。次回の審議会総会で除染の目安とされる空間線量(毎時0・23マイクロシーベルト)をめぐり議論するほか、食品の基準についても今後、俎上に乗せる方針だ。規制委は「基準の『見直し』ではない」と強調するが、復興のハードルにもなってきた「もっとも安全側に立った基準」が、事故から7年間の知見を基に、科学的な目で問われることになる。