【毎日新聞】宇部興産検査未実施 製造業によるデータ不正の発覚に歯止めがかからず、日本のモノづくりの信頼回復は依然遠い状況だ
昨秋から神戸製鋼所、三菱マテリアル、東レなどの品質データ改ざんの発覚が続く中、またも大手化学メーカーの宇部興産が23日に同様の不正を発表した。社内調査で昨年12月11日に不正が発覚したにもかかわらず、納入先への説明を優先し、公表を2カ月以上も先延ばしにしてきた。品質不正で自主的な検査を会員企業に求めた経団連への報告も怠っており、企業倫理や情報公開の姿勢が厳しく問われそうだ。