【核燃料】「完成予定」からすでに20年以上…核燃料再処理工場の操業開始、延期〝23回〟依然メド立たず 青森県六ケ所村
原子力発電所から出る使用済み核燃料を再利用する国策「核燃料サイクル」が逆風にさらされている。拠点となる日本原燃(青森県六ケ所村)が運営する再処理工場(同)は工事の延長を繰り返し、運転開始のめどが立っていない。原燃に対する電力会社からの経営支援も縮小。すでに使用済み燃料から取り出したプルトニウムを燃やし、核燃料サイクルの一角を担うはずだった高速増殖炉型原子炉「もんじゅ」(福井県)の廃炉が決定し、サイクルの実現が遠のく中、国側は法改正で電力会社のつなぎ止めを図るが、難しいかじ取りが続いている。