【刃物】明治生まれの折り畳み式ナイフ「肥後守」人気復調 仏雑誌が火付け役、生産追いつかず
「金物の町」として知られる兵庫県三木市で製造されている明治生まれの折り畳み式ナイフ「肥後守(ひごのかみ)」が人気を盛り返している。昭和30年代の「刃物追放運動」などで生産が激減したが、フランスの雑誌で紹介されたのを機に人気が再燃。国内でも評価が高まり、今や生産が追いつかない状態となっている。(坂田弘幸)社会党委員長刺殺事件を機に刃物追放運動、注文激減肥後守は明治20~30年代、三木の金物商、重松太三郎が九州から持ち帰った刃物を折り畳めるように改良して誕生したとされる。