【受刑者逃走】塀のない刑務所「松山刑務所大井造船作業場」、実は『恐怖の刑務所』?「塀のある刑務所に帰りたい」と脱走する者も
■再犯率は低いが逃走も多い
「塀のない刑務所」という表現に、驚いた方も多いだろう。4月8日午後6時ごろ、窃盗罪などで服役中の平尾龍磨受刑者(27)が、松山刑務所・大井造船作業場(愛媛県今治市)から逃走した。開設は1961年というから歴史は古い。「再建王」の異名のあった実業家、故・坪内寿夫(1914~99)が、自身の所有していた造船所(現在は「新来島どっく大西工場」)内に、松山刑務所と協力して日本で唯一「塀のない刑務所」を作ったことが原点だ。