【遺産】成年後見、神戸のNPOが遺産受領 病死男性の自宅
認知症などで判断力が衰えた高齢者らの財産を守る成年後見制度で、神戸市長田区のNPO法人の支援を受けていた男性の自宅所有権が、男性の死後に同法人へと移されていたことが12日、神戸新聞社の取材で分かった。生前に作成された公正証書に基づき遺贈されたとみられ、法人側は「正当な手続き」と主張している。一方、会員が成年後見人などを務める日本社会福祉士会は正規の報酬以外の物品や金銭を被後見人らから受け取ることを倫理綱領で禁じており、「法人であっても同様の制限がかかる」とする声もある。