【記憶】秋葉原殺傷から10年。光るナイフに「殺されるかも」。群衆が取り囲んで発砲できず無我夢中で警棒で応戦
「殺されるかも」。2008年6月8日、警視庁万世橋署の巡査部長だった荻野尚警部補(51)は東京・秋葉原の路上で加藤智大死刑囚(35)と対峙(たいじ)していた。不気味に光るダガーナイフを構えた同死刑囚と向き合った瞬間、自分の家族の顔が脳裏に浮かぶ。群衆が2人を囲み、拳銃を使うのは危険だった。「刃物を捨てろ」。
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「殺されるかも」。2008年6月8日、警視庁万世橋署の巡査部長だった荻野尚警部補(51)は東京・秋葉原の路上で加藤智大死刑囚(35)と対峙(たいじ)していた。不気味に光るダガーナイフを構えた同死刑囚と向き合った瞬間、自分の家族の顔が脳裏に浮かぶ。群衆が2人を囲み、拳銃を使うのは危険だった。「刃物を捨てろ」。
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