【医療事故】CT検査共有せず、がん報告11件見落とし 男性1人が腎臓がんで死亡 横浜市立大付属病院
横浜市立大学付属病院(横浜市金沢区)は25日、CT検査の結果が院内で適切に共有されず、腎臓がんの診断が5年余り遅れ、横浜市内の60代男性が今年4月に死亡したと発表した。同病院は「がんの適切な治療機会を逸した医療事故」として謝罪した。同病院によると、同大付属市民総合医療センター(同市南区)の70代の男性患者がCT検査を受け、膵臓(すいぞう)がんの疑いが見つかっていたにもかかわらず、院内の連携不足で約5カ月間その情報が放置されて昨年10月に死亡したのを受け、類似の事案がないか調べた。