【西日本豪雨】「田んぼにいるのが一番や」81歳、農機具守るため家を出た 最後のコメを見ぬまま/岡山・総社市
「豊穣(ほうじょう)の秋」を見ることは、かなわなかった。西日本を襲った豪雨により亡くなった、岡山県総社市の農業、亀山将(たもつ)さん(81)。コメ作りは今年で最後と、決めたばかりだった。同県倉敷市に隣接し、田園が広がる総社市下倉に、亀山さんが手がけた田んぼがあった。親から引き継ぎ、少しずつ広げた。近所で管理する人がいなくなった田んぼも引き受け、多い時で6ヘクタールほどの田んぼを管理していたという。