【愛媛】「明治の先祖が手掘りでつくった土地やけん、離れるわけにはいかん」 65歳、炎天下にひとり 豪雨被害、再起願い土砂撤去
土砂崩れに襲われた深山集落=2018年8月4日午後0時25分、愛媛県西予市野村町野村、下地毅撮影
西日本豪雨による土砂崩れは、山奥の3世帯だけの集落へも容赦なく襲いかかった。愛媛県西予(せいよ)市・深山(みやま)集落の兵頭吉徳(よしのり)さん(65)は、ひとり残って土砂の撤去を続けている。「明治の先祖が手掘りでつくった土地やけん、離れるわけにはいかんでしょう」野村ダムの緊急放流後に肱(ひじ)川があふれ、浸水被害がおきた西予市野村町地区の中心から南へ車で約30分。