【西日本豪雨】「舟が来とるが!助け舟じゃ!」 水没していく2階の出窓にスーッと近づいてきた無人の「神様のボート」 住民救う
西日本が豪雨に襲われたあの日、広範囲に浸水して大きな被害が出た岡山県倉敷市真備(まび)町地区の集落で、家々に取り残された住民たちを救った無人のボートがあった。地元では「神様からの助け舟」と呼ばれ、人々の記憶に残っている。真備町地区の中心市街地から西に1・5キロほど離れた60世帯ほどの小山集落。7月7日の午前5時前ごろ、山陽道沿いで化粧品代理店を営む井川博之さん(71)の自宅に流れ込んだ水は、じわじわと高さを増していた。