【北海道】「典型的なオホーツク文化系人骨ではない」顔だち後のアイヌと共通…目梨泊遺跡、文化の接触と融合 オホーツク人の死生観
5~9世紀を前後する数百年間、北海道のオホーツク海沿岸を中心に、北はサハリン、東は千島列島にかけて海洋狩猟民・オホーツク人が独自の文化を展開した。中でも枝幸町の目梨泊(めなしどまり)遺跡は、8~9世紀の道北におけるオホーツク文化最大級の集落として知られる。50基を超える墓と出土品は、大陸をはじめ道央や本州との主要な交易拠点であったことを示すもので、奈良時代に本州で造られた蕨手刀(わらびてとう)などが国の重要文化財に指定されている。