【東京】いじめ調査委 遺族を怒鳴りつけ、資料は「黒塗り60ページ」 遺族を裁判に駆り立てた「都の不誠実対応」
「学校でなかったことにされている息子の人権と名誉の回復をしてもらうには、もう裁判しか方法がないのです」。こう話すのは、東京都立小山台高校1年の男子生徒(当時16)の遺族。男子生徒は2015年、自ら命を絶った。この問題を受け、都教委のいじめ対策委員会は初めて調査委員会を設置。約1年8カ月かけた調査で出された報告書(2017年9月14日付)は「学校対応の不備があった」としながら「いじめとの判断は極めて困難」と結論付けたものだった。