【環境】シカ食害深刻、土壌露出で災害リスク 捕獲増でも被害域拡大 表土の崩壊やダムへの土砂流入量が増加 滋賀
滋賀県内でシカによる森林被害が深刻化している。県の調査では近年、湖北や湖東地域を中心に低木や下草が食べられて消失し、土壌が露出した山が広がっており、表土流出や水源かん養機能の低下が懸念される。県は捕獲に力を注ぐが、食害による植生の衰退は止まらない。県内のスギやヒノキの人工林(約8万5千ヘクタール)でシカに苗木や枝を食べられたり、樹皮をむかれたりして枯れた被害は、2012年度の約280ヘクタールをピークに、近年は200ヘクタール前後で推移している。