【新元号】「令」含む元号、過去に2度落選=同じ人物、幕末に続けて提出
新元号「令和」で初めて元号に使われた「令」の字は、これまでに案の段階では2度挙がったことがある。同じ人物が同じ元号を続けて提案したが、採用には至らなかった。「日本年号大観」(森本角蔵氏、1933年刊行)などによると、令の字が入った幻の元号は「令徳」。幕末の「文久」(1861~64年)と、次の元号「元治」(1864~65年)に改元する際、漢文学者の高辻修長から提出されたが、元治の時には、「徳川(幕府)に命令する」とも解釈できるとして退けられた。