【京都】薩長同盟で密談伝説の茶室、消失回避へ 大久保利通の有待庵、主要部材を保存
京都市上京区の住宅解体工事現場で現存が確認された大久保利通の茶室「有待庵」について、所有者の女性(69)と京都市が20日、将来的な移築を視野に主要な部材を保存する方針を決めた。近く住宅工事をいったん中断し、再現可能な状態での解体作業に入る。現場は、1866(慶応2)年から68(明治元)年まで利通が使っていた旧邸跡に当たり、茶室は薩長同盟が結ばれた小松帯刀(たてわき)の邸宅「御花畑(おはなばたけ)」から移築されたと伝わる。