【老後2000万円】「きっかけとしては十分」進まない“貯蓄から投資へ”に弱った銀行・証券がほくそ笑む…期待に応えた金融庁
ある証券会社の元幹部が、「老後資金に2000万円が必要」とする金融庁の試算に、こう言う。「(ちょっとした騒動になってしまったけど)いい問題提起だったと思うよ」――。金融庁の金融審議会(市場ワーキング・グループ)がまとめた報告書「高齢社会における資産形成・管理」(2019年6月3日発表)によると、「人生100年」時代に、95歳まで生きるには夫婦で約2000万円の金融資産の取り崩しが必要になると指摘。