【地裁】医療過誤で九州大学病院に1億5700万円あまりの賠償を命じる「病院の見落としがなければ後遺症を防止できた蓋然性が高い」
福岡県内の女性が、脳腫瘍による後遺障害が残ったのは、九州大学病院が検査で兆候を見落としたためだなどと訴えた裁判で、福岡地方裁判所は「病院の見落としがなければ後遺症を防止できた蓋然性が高い」として女性の訴えを認め、1億5700万円あまりの賠償を命じました。福岡県内の30代の女性は、平成18年に食欲不振などの体調不良を訴えて九州大学病院で検査を受けましたが、その後、症状が悪化するまで脳腫瘍などに気付かず、6年後にほかの病院で手術を受けたものの、記憶力が低下し左手にまひが残るなどの後遺症が残りました。