【北海道】先住権か違法な漁か アイヌ、許可得ずサケ捕獲 儀式用十数匹 「逮捕してくれ」
北海道紋別市の川で1日、アイヌ民族の畠山敏さん(77)が、サケの捕獲は認められた先住権だとして、道の許可を得ずに儀式用のサケ十数匹を捕獲した。道職員が制止する場面もあったが、畠山さんは「サケ漁をするかどうかは自己決定権だ」として決行した。四月に成立したアイヌ施策推進法は、アイヌを「先住民族」と明記。だが昨年八月、国連の人種差別撤廃委員会が日本に土地や資源に関するアイヌの権利保護を勧告したにもかかわらず、先住権は規定されなかった。