【起源煮だ】旧石器時代研究70年 黒曜石という吸引力 「緻密な石の情報を持つ人々が朝鮮半島から日本列島に着いてすぐ石探しをした」
1949年、岩宿遺跡(群馬県みどり市)が発掘され、日本列島に旧石器時代が存在したことが証明された。それから70年。発掘捏造(ねつぞう)事件もあったが、日本の人類史初期段階の様相がかなり鮮明になってきた。中でも興味深い黒曜石製石器について、堤隆・浅間縄文ミュージアム(長野県御代田町)館長に聞いた。※省略
こうした普通の生活圏とは言い難い、つまり、その気になって出向かなければ行き着かない原産地の石材が、後期旧石器時代の初頭から早くも広範囲に行き渡っているのだ。