【先端科学】次世代加速器 日中が競合 日本、巨額費用がネック 大量のヒッグス粒子を作り調べる 医療や新素材開発など応用
次世代加速器 日中が競合 日本、巨額費用がネック東京新聞 2019年10月6日 朝刊
王貽芳氏=坪井千隼撮影
中国が世界最大の加速器「CEPC」の開発に乗り出すのは、加速器が現代物理学の主戦場であり、基礎科学にとどまらず新産業を生み出す技術革新に直結するからだ。トランプ米政権は、米国の覇権を脅かすとして中国の産業育成策「中国製造2025」に警戒を強めるが、CEPCが完成すれば、ハイテク産業の基盤となる先端物理学研究は中国がけん引することになる。