【社会】「イエスの方舟」の娘たちは今 中洲のクラブ、38年の苦楽乗り越え幕
師走の歓楽街・中洲(福岡市博多区)。一番の書き入れ時を迎え、スナックやクラブは連日、酔客でにぎわっている。この華やかなネオン街から来年初め、静かに出て行く人たちがいる。中洲の横町、人形小路で営業するクラブ「シオンの娘」は30日、建物の老朽化を機に店を畳み、38年の歴史に幕を下ろす。赤いじゅうたんが敷き詰められた店内には馬てい形のカウンター席があり、ショータイムにはホステスがフラメンコやピアノ独演、歌謡ショー、剣舞を次々と披露する。